化粧品商品開発のお仕事

化粧品がとても好きで、商品開発に携わりたいという思いがある方も少なからずいるのではないでしょうか。短大や大学、専門学校卒業後にその業界に入社、開発の部署に配属される流れが一般的です。既存の製品との比較をしながら消費者のニーズに合った商品を開発していくお仕事です。市場調査にはじまり、コンセプトの決定、処方開発、臨床試験を経て生産、発売になります。処方開発ではひとつの製品の開発に2.3回場合によっては10回以上の試作品を作成し成分を確定していきます。センスやメイクの知識はもちろん、直接肌に触れるものなので皮膚科学や細胞生物学などの知識も必要となってきます。また薬事法の理解や倫理観なども求められる仕事と言えるでしょう。

開発でクリアすべき課題

化粧品は商品開発において様々な課題をクリアして発売されます。まず一つ目は「安定性」です。これらの使用期限は一般的には3年といわれています。分離や劣化などの現象が短期間で表れる商品は当然発売されません。様々な温度や使用場面を想定し品質が維持できるかどうかを試験していきます。二つ目は「安全性」です。唇や皮膚など、肌の部分によって使える成分、使えない成分が指定されています。ここで数ある原料の中から安全な原料と配合可能量を決めていきます。そのうえでパッチテストなどで試験し安全なものかチェックします。最後は「抗菌性」です。菌が発生・増殖しないように防腐剤を入れるのですが、量が多すぎると刺激になるので他の要素との兼ね合いで配合を決めていかなくてはなりません。店頭に並んでいるものは様々な課題をクリアし商品化されたものなのです。

開発に携わる魅力

化粧品の開発は、安定性や安全性また抗菌性などの試験を繰り返し続けていく根気がいる作業ともいえるでしょう。一見大変そうで地味な作業とも思われがちですが、それ以上に魅力的な側面もあります。
開発に携わるには様々な資格が必要になってきます。危険物取扱者や毒物劇物取扱主任者など一生ものになる専門的な資格を手に入れることができるのです。次にこの業界は1兆円ともいえる巨大な市場です。したがって比較的不況にも強い業界と言えるでしょう。最後は生み出す喜びです。長い時間をかけ、幾度となく試験を繰り返し、完成する製品つくりのおもしろさ、また自分が開発に携わった商品が店頭に並んだときはきっと喜びもひとしおでしょう。